とんじんち。仏教の三悪徳。そんな名前をつける店主だからこだわりまくってんやろな。どんなラーメンなんやろ。貪るのやめれなくなるほどうまいのかな?と、初見のお店の時にあるあるの前のめりな期待感を胸に抱きつつ、氷見の街中にある小川沿いの小さなお店に着きました。氷見の街中には大きな無料駐車場があってそこから徒歩1分の距離。50m東に忍者ハットリくんカラクリ時計があります。
ミシュラン・食べログで全国的に有名になっていて行列も半端ないはずの予想どおり。僕は開店前の11:00に着いて20人目だったけど、開店時の11:30には50人くらいの行列になってました。
少し早くお店を開けて頂いたようで、11:45には2回転目の客として店内へ。メニューを見ると3種類のラーメンと至ってシンプル。そのうち2種類に赤棒線が引っ張ってあって、欄外に煮干しラーメンはお昼だけのメニューですと書いてあります。こりゃ普通の人は氷見煮干しラーメンを頼みますなぁ。
席に案内されてしばらく待つと、まず具材が運ばれてきます。肉厚チャーシュー・太メンマ・2煮卵・バラ海苔・ネギが行儀よくスクエアプレートに。
そして茹でたての麺が静かに運び込まれます。具材と麺を分けて出してくるパターンは僕は生まれて2回目の経験で、初めての時はそれはそれはこだわりの強い怖い店主のお店だったことを思い出しました。
なにはともあれ、まずはスープを舌の上に転がせてみます。そして舌先から口の中奥、そのうちゴクンと喉や食道を通って胃袋へと染み込んでいく…。
ん〜、これは…。細胞が震える感じって分かりますか? 舌で感じる味覚だけでなく、全身で感じる喜び?のような。1発目は舌や食道胃袋が震えたなぁ。食べ進めても舌が慣れてくることもなく、スープは最後まで同じ感動を与え続けてくれました。
2割ほどスープを飲んだところで、具材を麺の上に並べてみます。それぞれ手の込んだつくりをしてあって、特にチャーシューが秀逸でした。重厚感あるのに鴨肉のような繊細な味わいでした。どーやったらこんな味になんのかな?
最後までスープを飲み干してごちそうさまでした。これで800円とは安すぎです。そしてお店の方の「気をつけてお帰りを」との優しいお声掛けが何よりも魅力でした。仏教三悪徳の貪瞋痴に負けないよう日々修行のようにラーメンを作っておられるようです。
あるゆるランキングで、つくし、一心、はじめ家、一鶴をおさえてNo1になるのは、美味いのはみんな同じだけど、また来週も来たいと思わせるところかな。クセになる味。このお店の名前に深い意味があるような気がします。
深い。深いなぁ。魅力いっぱいのお店でした😊
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