Well-being

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最近、巷でよくwell-beingという言葉を見聞きするようになりました。

「ウェルビーイング」とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。1946年の世界保健機関 (WHO) 憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態 (well-being) にあることをいいます」と用いられています。

僕は心理学のなかでもポジティブ心理学が好きなので、世の中お金ばかり追うのでなく、ありのままでいられると良いなぁと常々思っていましたが、well-beingはここに来て日本の社会にも広まりつつあるようです。なんと、自民党のなかに特命委員会ができて、政府の骨太の方針に盛り込もうという動きがあるとか。下村政調会長もwell-beingの本を出版されてるようです。

半世紀も前にWHOが謳っているように、心も体も社会的にも幸福であることが人間の望ましい姿というのは万人が納得するものですよね。

世界では、国家の繁栄を計る尺度として使われているGDPでは人々の幸福度を正確に表していないことが共通理解となっていて、今後の新しい世界に必要な尺度を模索しています。

すでに欧米の一部では国家がwell-beingを追求する政策を打っているようで、これまでの経済成長一辺倒からの脱却を理念としているようです。ブータン王国が幸福の国として有名で国連が注目しているのはご存知の方も多いかもしれません。

ボランティアによる無償の助け合いがGDPには反映されません。逆に麻薬売買がGDPに反映されています。そんなお金や富だけをひたすら増やすことが幸せにつながるとはとても思えません。日本人は自分に自信がなく、子供達はひたすら勉強し続けて、将来不安が蔓延し、貧困や格差は広がっています。

日々感じている社会の矛盾は、現在の価値観を見直す機会を与えてくれます。何が大切なのか自分に正直になる時期を迎えているようです。

僕は、富山はwell-beingには最適な土地柄だと思うし、全国的にも自慢できることがたくさんあると感じています。富山人はお金で測れない大切なもの、自分なりに持ってる人が多いんじゃないかなぁ。

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