北日本文学賞に1058編

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今年もたくさん応募があったようです。誰が言ったかコロナ禍、そのなかで、黙々と文を推敲する人達の後ろ姿が透けて見えてきます。

作品テーマの傾向には世情の移ろいが反映されるものらしく、今回は生老病死や変容する社会ものが多かったとか。高齢者の応募が多いのも、我が身を振り返って、書き留めて置かなければ何かに飲み込まれてしまう不安を感じたからかもしれません。

僕はまた同じ題名で応募しました。物語の内容が時代や季節とともに移り変わる家族もので、それらを一貫して見続けているものが真の主人公になります。が、そうは言っても書き出すとそれぞれの登場人物が作者の意図を離れて独自の世界を作り始めます。こんな話になっていくのか…と唖然としながらも、最初の構想では細部まで計算し切れないところも書くことの楽しみの一つですね。

さて、晩秋ごろから成績発表会が始まりますが、今回もワクワクしながら結果を待ちたいと思います。とは言っても既に次回の最終章に向けて構想を練り上げる時期でもあります。次回は山場を越えて新しい命に繋げていく物語にする予定です。どんな物語が待っているのかな?

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