宮本輝は知っている

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ダバダ〜ダ〜ダバダ〜ダバダ〜。

そんなCMを懐かしく思い出しました。2015年に北日本新聞に連載された宮本輝さんの「田園発港行き自転車」。

宮本輝さんといえば「螢川」や「流転の海」シリーズ、また北日本文学賞選考者として、日本や富山の文学をリードしている神のようなお方です。

やっぱり、すごいですね〜。岩瀬から入善までの海岸沿いや、黒部扇状地の風景がリアルに描かれています。もちろんそれだけではなく、富山・京都・東京に暮らす関係者の点のつながりを線に変え、そして一気に富山で大きな広がりに至るまでの、ストーリーの持っていき方。いったい登場したの何人なんだろう? それぞれの人の関係性も愛情たっぷりに描いてあります。

心理描写や風景描写、どれをとっても神レベル。これほどの文章を書くのにどれほど心を砕いて臨んでおられるのか、眩し過ぎて近寄れらない太陽のような存在です。

8月末は北日本文学賞の〆切です。神さまからエナジーを頂いて、僕も最後の追い込みに入ります。

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