おもいで写真を見てきました。
親族の葬儀に際して遺影写真をどれにするか迷ったことはありませんか?
亡くなったときに使う遺影は、遺族が残された写真のなかから選んで引きのばして使われることが多くボヤけて写っているものが多いようです。だけど、故人を偲ぶ際に長く残される遺影は、その人らしい笑顔のものであるべきだ。
そんな思いから、生前に思い出の場所に行ってお気に入りの写真を残す活動を始める富山の若い女性が主人公です。最近あったわが家の葬儀でもまったく同じ体験をして残念に感じていたので冒頭から引き込まれてしまいました。
場所はひとり暮らし高齢者が多い公営団地。「遺影を撮りませんか?」と訪問しても押し売りかと思って誰も見向きもしませんが、そのうち「おもいで写真」のアイデアをチラシで案内したところ、一人またひとりと増えていき、そのうち反響をよんでどんどん輪が広がっていきます。
思い出の場所というのはその人の温かい気持ちの物語が積み重なっている場所で、普段はひっそりと生きている団地のシニア達と一緒にその地に赴くことで、多くの人が家族への愛を胸に秘めていることが明らかになっていきます。
それにしても、主演の深川麻衣さんがいいですね。若さというのはそれだけで価値があります。このような活動を粘り強く続けて輪を広げていくためには勢いが必要ですが、それには深川さんのような若さが必要不可欠のように思います。
ロケ地は全てが富山県内で、登場人物も富山の人だし、話す言葉も最初から最後まで富山弁です。僕の知人も出ていましたが、皆さんのお知り合いの方が出ているかもしれません。
それぞれの登場人物の隠された物語に接するたびに涙が出てしまいました。マスクのおかげで隠れてよかった。
この映画、オススメですよ♪
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