知ってる人は分かるけど、知らない人にはピンとこない。そんな昭和の版画家「棟方志功」。青森で生まれて東京で活動していましたが、第二次世界大戦のとき戦火を逃れて富山の福光に疎開し、ご家族とともに何年か過ごされたようです。
彼の死後、福光の旧住家が「愛染苑」と言う名の記念館となり、一般公開されています。
南砺市立福光美術館
棟方志功の世界感を一言で言うと、ズバリ「太い」です。もちろんリアルではありません。とにかく「ズ太い」というか「ゴン太」というか、生きるものが持つ逞しいエネルギーを感じさせます。
青森出身の作家に太宰治や寺山修司がいますが、人間も含めた生命の深いところを探し求める作風の方が多いように感じます。
普段の生活にどっぷり浸かっていると、棟方志功にピンとこないけど、愛染苑で小一時間ほど過ごすと、胸の奥にモヤモヤと得体の知れないパワーのようなものを感じるようになります。
ぜひ一度ご堪能あれ♫ たまには芸術の秋とシャレこんでみるのもいいですね。
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