今年の冬は体調が良い。暖かく晴れた日も多いこと、ビタミンCや整腸剤サプリを飲んでること、ランやバイクで汗をかいていることなど、これまでの反省から例年以上に健康に気を使う自分がいる。51歳にもなると、健康はもはや当たり前のものではなく、日々意識して維持するものだと痛感する。
富山の冬は、北陸特有の冷たい空気としんしんとした静けさがある。しかし、その静けさは私にとっての豊かな時間をもたらしてくれるものでもある。天気の良い日には、雪を被った立山連峰を背景に、神通川の土手沿いを走ることが多い。川面では風が波を奏で、走る先々に新たな発見が待っているような気がする。この地を訪れる観光客が、道を歩きながら何かを見つけるように、私も富山での人生を歩みながら、日常の中に新たな自分を見出している。
歳を重ねるごとに、将来への思いも変わってきた。若い頃は、未来の目標や夢は大きく描かれていた。しかし、今は少し違う。生活の質、日々の小さな達成感、そして心地良い暮らし、それが私の望む将来像となっている。この富山での暮らしを大切にしながら、これからの人生を静かに、しかし確かに積み重ねていきたいと思っている。
そんな私には、いくつかの夢がある。一つは、人々のマインドアップにつながる関わりをもっと広めること。たとえば、地域のイベントやボランティア活動に参加して、富山の魅力を誰もが再発見するきっかけを作りたい。自然との共生をテーマにした活動を通じて、新しい繋がりを持ち、共同体としてのつながりを築くことができればと考えている。
また、運動面での目標も持っている。ランニングだけでなく登山、とりわけ剱岳の北方稜線などチャレンジングな自己との戦いなどの活動も取り入れていくつもりだ。50代というのは人生の中盤戦。だからこそ、この時期にしっかりとした基盤を築いておくことが重要だと考える。心身ともに健康でいることが、今後の人生を楽しむための基本であることを再認識している。
私の人生は、富山の風景のように静かで穏やかだ。しかし、その中には確かな息吹があり、未来を見据える微細な熱を感じている。これは私自身の物語であり、誰にも奪われないものだ。これからも、富山の四季を感じながら、何気ない日常に喜びを見出し、心豊かな人生を歩んでいこうと思う。