富山県美術館で東山魁夷展

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京都の唐招提寺の襖絵を描いた東山魁夷の特別展が富山県美術館で開かれています。

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展 | 富山県美術館
東山魁夷は、風景画で知られる日本画家です。戦後の日本画壇で高く評価され、その作品は今なお根強い人気を誇ります。数々の名作を残した東山が、10年もの歳月を費やして完成させた記念碑的大作が、律宗の総本山、奈良・唐招提寺御影堂の障壁画です。本展では、通常非公開となっているこの障壁画を北陸で初めて公開します。部分的に御影堂を再...

唐招提寺といえば、中国から律宗をもたらした鑑真和尚のお寺。その鑑真さんに相応しい絵は何かと考えた東山さんが辿り着いたのが、日本国土の海と山、そして中国の風景画だったとのこと。

僕は、特に山の絵が好きでしたね。山奥の山あいを動く霧の絵を見ているうちに、あたかも霧が風に吹かれて動いているように見えました。

人間の目には見えず、肌を通してしか感じられない風は、絵で描くのは厄介なしろもの。木立の揺れる様を描くしか方法がないものと思っていましたが、霧の濃淡を描くことで、谷から稜線にうねりながら登っていく空気の流れが見事に表現されていました。

僕が山奥の登山に行ったとき、朝まだきにぼんやり朝日が差し込む際の霧の動きにソックリで、動画や写真でさえリアルにキャッチできない瞬間を見事に描き切っていたと思います。

たくさんの人が行列になっていました。まだご覧になってない方は、ぜひ!

あ、そうそう、3階ではポスタートリエンナーレの受賞作も展示してました。

ミュージアムガイド
屋上からは青空と立山連峰がキレイに見えました🤗

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