北日本文学賞の〆切が近いね

世の中、SNSとかYouTube とか、一瞬で楽しめるコンテンツに溢れてるなかで、文字だけ。音もなく、ちょっと何言ってるか分からないことの多い、小説とかいうのにハマるって何なの?

いや、夏井先生の俳句が流行ってるでしょ? あれと似たようなもんだよ…。と、懸命に自分に言い聞かせながら、やっと400文字×30枚に辿り着きました。

北日本文学賞は毎年8月末が〆切で、全国から千編以上の応募がある狭き門です。実は1年前からコツコツと準備してきました…(恥ずかしい)。

思いつきで応募し始めてからもう10年が経ちました。最初は試行錯誤だったけど、書き続けるうちに、自分らしさとは何かを確認することなのかなと思うようになり、最近では自分を越えて、異界との出会いを感じるようになってます。まぁ、異界と言っても虚構に過ぎないのですが…。

文字だけの世界が今後も残っていくには、文字だからこそ辿り着ける世界を描かないと意味がないですよね。くどくなると敬遠されるので、短文で驚きの世界を垣間見せるのが必要ですが、これこそスキルとかのレベルでなく、普段の世界に潜む異界を普通の言葉で語ることが求められます。

まえに俵万智さんが詩歌だけで生業として生きていける人は谷川俊太郎さんだけだと語っておられたのを思い出し、氏のエッセイを拝見してみました。

ん〜。普通に異界を語っておられすぎてレベルが違いすぎる…。詩人って、やっぱすごいよね。

神様のような筆力に触れたからといって、自分の文章が変わることはありません。所詮、言葉は自分の中からしか出てきません。

でも、なんだか言いようのない励みになったような気持ちを覚えました。今週末の発送に向けて、最後のひと頑張りです。

コメント